英語習得にかかる時間=3000時間  どう学ぶ?

英語学習=3000時間

英語を習得するのにかかる時間は2200時間〜3000時間とも言われています。「留学したり、英会話スクールで学ぶと英語は身に付きやすい?」「海外在住だと楽に英語が身につく?」実は、様々なリサーチによるとそんなに簡単ではないようです。

日本に住んでいる英語学習者が英語を身につける場合、2つのパターンがあります。

海外に滞在して、英語環境で過ごす

日本に滞在して、家庭や学校で英語を学ぶ

帰国子女は本当に得?

帰国子女は自動的に英語ができていいな〜そんな風に思ったことはありませんか?実は結構大変そうです。次の引用を見てみましょう。

海外で英語を第二言語として習得する環境で暮らす日本人の学齢期の児童の英語運用力についてみると、滞在期間と渡航年齢にもよるが、日常の生活で友達との勉強以外の会話がほぼわかる ようになるのに1, 2年、授業が大体わかってつい ていけるようになるのに3, 4年、また、英語そのものの授業に積極的に参加でき、議論ができるよ うになるまでには、最低5年から7年かかり、学 校教育が始まる前の未就学児の場合は、定期的な 英語接触時間が少ないので、さらに時間がかかる 

山本麻子(1997)『滞英中の子供の言語発達』リーベ ル出版より

学童期に海外に滞在したり留学したとしても、お友達の言っていることを理解するまでには1~2年もかかるんですね。結構大変です。

たとえ、海外に滞在しても友人の会話を理解するまでに2年、授業がわかるまで4年、授業の議論に参加できるまで6年もかかります。それくらい時間のかかるものだと割り切って、日本で学習する場合は気長に学習環境を整えていく必要があります。

さらに、帰国子女の方が悩むというセミリンがル問題と言われています。セミリンがルとは日本語も英語の言語能力もどちらも年生水準のレベルに達しないことですが、セミリンルになってしまったら、一生知的活動に障害を持つことになるそうです。、母国語の読み書きをしっかりできて、考える力を育てるとそれを土台に英語でも同じことができるようになるので、英語の早期教育ができなかったからといって焦る必要はありません。

日本に住む私たちでもできること

 日本語を母国語とし、日本で育つ子どもの英語学習はネイティブスピーカーや、海外滞在で第二言語として英語を身につける人とは全く違うプロセスで行われます。

日本語は思考や心とつながるためのことば、第二言語である英語は他者とのコミュニケーションのためのことばです。英語学習の注意点はネイティブスピーカーをめざさないこと。考えるための日本語をしっかりと発達させながら、コミュニケーションの手段として困らない「英語力」を身につけていことでが大切です。

いつからでも遅くない 臨界期説って?

言語学習には臨界期があると言われています。臨界期とは言語習得のタイムリミットです。 1967年にLennebegが行った研究で、失語症の回復の調査により12~13歳くらいまでに言語を身につけなければ、言葉の習得が不可能であると結論づけられました。

これは母語における調査ですが、第二言語習得においてもいろいろな調査が行われています。1980年のpatkowskiの調査では第二言語の場合は15歳が臨界期であるとしました。調査の内容はアメリカに15歳前に移住したグループよりも15歳後に移住したグループよりもより英語力が高いという結果が出ました。

この臨界期説は5歳、9歳を臨界期とする説があり、学者によってばらばらなので、本当はあまり気にする必要はありません。中学校から英語を学習してビジネスに困らないくらい習得されている方はたくさんいます。楽しく、役立つレベルまで持って行くことを目的に焦らずじっくり学習するのほうが長続きします。

英語習得に必要な学習時間3000時間

小さい頃から英語学習をするメリットは英語習得に必要な学習時間を稼ぐことができるということ。アメリカの外務省の調査によると、平均的なアメリカ人が日本語をマスターするためにかかった時間は2200時間だと言われています。

英語話者の言語習得にかかる時間

カテゴリー1  600時間 スペイン語、ドイツ語、フランス語

カテゴリー2  750時間 ドイツ語

カテゴリー3  900時間 マレーシア語、インドネシア語、スワヒリ語

かてごりー4 1100時間タイ語、ギリシャ語、ヒンディー語

カテゴリー5 2200時間アラビア語、韓国語、日本語 

http://www.effectivelanguagelearning.com/language-guide/language-difficulty より

高校までに学校で学ぶ英語の時間は1250時間ほどと言われています。1000時間は自分で勉強する必要があります。上記の統計は大人を対象としているため、それにプラスして、子どもの場合は3,000時間ほど必要であると考えられます。

早期教育のメリット

2020年から小学校でも3・4年から英語学習が始まり、5・6年生では教科化されました。政府も英語の早期教育を率先しています。大学入試でも民間試験が登用されますが、早期に始めると民間試験においても早いうちに高いレベルに到達できます。高校1年生までに大学入学レベルまでの英語を身につけられれば、2・3年生で英語以外の受験勉強に集中できるというメリットもあります。また、海外の大学を選択することもでき、選択肢も広がります。英語学習を早く始めるメリットは英語習得に必要な3000時間の壁をより早く超えられることです。

週に1度の英会話スクールだけでは20年もかかる

英語習得に必要な3000時間。週に1度の英会話スクールだけで英語を習得を目指すと実は20年〜30年もかかってしまうんです。かかるこどもの習い事で人気の英会話ですが、気が遠くなるほどですね。英会話スクールのを効果的な学びにするいは家庭で学習環境を整えてあげる事が本当に大切です。