日本の大学に進学するなら英検やGTECで英語のスコアを持っていると推薦入試にも有利に働き、進学後も入学金や授業料が安くなる制度を設けている大学もあります。どちらも国際的な言語習得の基準であるセファールに基づくスコアが取得できますが、試験の特徴や検定料が違います。英検とGTECの特徴や取得スコアの目安、検定料などを徹底比較してます。
英検
英検は日本で最もポピュラーな英語の能力を証明するための指標として使われています。小学生から大学生までと幅広い年齢の方が受験しています。
英検の従来型とSーCBTの違いは?
従来型
本会場と準会場があります。本会場はインターネットでの申し込みした場合受ける会場です。準会場は所属している学校単位で申し込みから受験まで行います。本会場よりも受験料が安く設定されています。
試験日は年3回(5月、10月、1月)設定されており、筆記試験と面接試験の2日間試験を受ける必要があります。
従来型は5級から1級まで全ての級が受けれます。
S-CBT
設定日が土日にあり、都合のよい日が選べるので、部活動の大会などで忙しい中高生でも受験がしやすくなっています。4技能を一日で受験することになります。
全国の80以上のテストセンターにて受験することができます。
スピーキング PC吹き込み式
リスニング PCマウス操作
リーディング PCマウス操作
ライティング 手書きor PC入力を選択
検定料
従来型 | S-CBT | |
1級 | 12,600 | |
準1級 | 10,700 | 10,200 |
2級 | 9,700 | 9,200 |
準2級 | 9,200 | 8,700 |
3級 | 7,900 | 7,400 |
パソコン画面に問題が表示され、リーディング、リスニング、ライティングは解答用紙に記述する方式、スピーキングはパソコンに録音する方式です。従来の英検と問題形式が変わらず、問題集もたくさん出ているので対策がしやすいのも安心できるポイントです。
S-CBTは設定が3級から準1級までしかありません。これはもともと高校生の大学入試成績提供システムのために作られてたものなので、高校生向けになっています。
英検をとることのメリット
大学では授業を受けなくても、英検を持っていることで単位が認められたり、入学金や授業料の免除してもらえるところが多いです。英検を持っているだけで、単位が取れる=英語の授業を免除されるということになるので、その分専門科目に集中したり、アルバイトなどに時間を割くことができます。
中高ではユニークな取り組みをして居るところが多く、施設料免除、ネイティブの授業を受けるクラスに選抜される、図書券がもらえる。表彰される。など生徒の英語力UPのための 取り組みがされています。
GTEC
GTECはベネッセが主催している英語能力を測定するテストです。タブレットで受験するタイプが一般的です。受験チャンスは年に3回(6月、8月、12月)あります。CBT版もあります。レベルも3段階に分けられているので英検と同じくらい初歩的な学習者でも比較的受験しやすいのが特徴です。
スピーキングのみタブレット吹き込で、リーディング、リスニング、ライティングなどは従来の問題冊子、マークシート、回答欄で構成されているので、機器の扱いに不慣れな生徒でも比較的安心して受験できます。
試験時間 と検定料
試験時間
技能 | 時間 |
リーディング | 45分 |
リスニング | 25分 |
ライティング | 25分 |
スピーキング | 25分 |
合計 | 120分 |
受験料
5,980円
- リーディング、リスニング、ライティングは問題冊子があり、解答用紙に記述する方式。スピーキングはタブレットに録音する方式。
- どのレベルでも値段は一律。
- core Basic Advanced全ての試験でCEFRのA1レベルから測定できる。
英語能力測定外部試験を受験するメリット
受験チャンスが広がる
受験は一発勝負ですが、外部試験の場合は年に数回試験が実施されるのでその中で受けたスコアの高いものを利用することができます。
スコアを持ってると併願の際に他の大学でも大学で利用することができます。
受験勉強の計画が立てやすい
高校の1,2年の早い段階でスコアを獲得していれば、英語については心配ありません。英語の勉強で使っていた時間を苦手科目に割り振ったり、受験直前でほかの科目を重点的に勉強することができます。
実用的な英語力が身につく
外部試験は全て4技能を鍛えるものなので、早い段階で対策をしていれば、実践的な英語力を身につけるためにも役に立ちます。
単位認定や学費免除申請にも利用できる
大学によっては学費免除の用件として英語外部試験を利用している学校もあります。授業を受けなくても、スコアがあれば単位が見とれられル場合もあります。
外部試験の級やスコアを利用できる入試制度です。方式は大学によって異なるので、志望校がどのレベルをどのように利用しているのかを調べる必要があります。
パターン別入試での利用方法
受験資格 として認められる
例えば、英検2級がないと受験することができない試験制度など
加点方式で加点される
大学独自の英語試験の得点に加点される。英検2級だと+10点、英検準2級で+5点など
得点換算される。
例えば英検の2級を取得していると得点が80点与えられて、大学独自の英語試験と点数の高い方を利用することができる。
判定優遇
合否判定の優遇材料になる

大学入試に有利なレベルとは?
7割の大学でセファールのB1以下採用しています。英検準2~2級レベルです。
高校生が利用しやすい英語能力を証明する外部試験は英検かGTECです。理由は全国各地で試験会場が多いことや問題集などが充実していて対策が立てやすい。レベル別で
GTECスコア
技能 | 上限スコア | |
Basic | Advanced | |
リーディング | 270 | 320 |
リスニング | 270 | 320 |
ライティング | 270 | 320 |
スピーキング | 270 | 320 |
合計 | 1080 | 1280 |
CEFRとの対照
CEFR | Can –do リスト | スコア |
C1 | いろいろな高度な内容のかなり長い文章を理解して、合意を把握できる。言葉を探しているという印象を与えずに、流ちょうに、また自然に自己表現ができる。社会生活を営むため、また学問上や職業上の目的で言葉を柔軟かつ効果的に用いることができる。複雑な話題について明確でしっかりとした構成の詳細な文章を作ることができる。 | 1350―1400 |
B2 | 自分の専門分野の技術的な議論も含めて、抽象的な話題でも具体的な話題でも、複雑な文章の主要な内容を理解できる。母語話者とはお互いに緊張しないで普通にやりとりができるくらい流ちょうかつ自然である。幅広い話題について明確で詳細な文章を作ることができる。 | 1190― 1349 |
B1 | 仕事、学校、娯楽などで普段出会うような話題について標準的な話し方であれば主要な点を理解できる。その言葉が反されている地域にいるときに起こりそうな、たいていの事態に対処することができる。 身な話題や個人的に関心のある話題について、筋の通った簡単な文章を作ることができる。 | 960-1189 |
A2 | 語句基本的な個人情報や家族除法、買い物、地元の地理、仕事など、直接的関係がある領域に関しては、分野よく使われる表現が理解できる。簡単で日常的な範囲なら、身近で日常の事柄について単純で直接的な情報交換に応じることができる。 | 690-959 |
A1 | 具体的な欲求を満足させるための、よく使われる日常的表現と基本的な言い回しは理解し、用いることができる。自分や他人のすることができ、住んでいるところや誰と知り合いであるか、持ち物などの個人的情報について、質問をしたり、答えたりすることができる。もし、相手がゆっくりはっきりと話して、助けが得られるならば、簡単なやりとりをすることができる。 | 270-689 |
英検スコアとCEFRとの対照
