「おうちで英語をやってみたいな」と思っているママにとって、まず取り組むべきはフォニックスです。フォニックスを身につけると絵本を読めるようになったり、初めて見る単語でも発音することができるます。フォニックスは外国語として英語を学ぶ子供たちが絶対にマスターすべき知識なのです。「でもどんな教材でどう勉強したらいいの?」このページではそんな疑問に答えます。

フォニックスとは
アルファベットの組み合わせと読み方の規則です。例外と基本パターンをしっかり覚えてしまえば、意味のわからない単語でも読めてしまします。
英語は日本語と違って表音文字ではありません。同じ発音でもいろんな綴りが存在します。読み方にルビが必要な漢字に近いです。
アルファベットのパターンは少ないので、一度覚えてしまえば、本をラクラク読むことができるようになります。そのため、英語圏では小学校5年生くらいでも大人向けの本が読めてしまうと言われています。
一方、日本語は膨大な量の漢字を義務教育の9年間でマスターする必要があります。9年かけてやっと大人向けの本が読めるようなります。
フォニックスが大切な理由
フォニックスはリーディングの基礎になるから
フォニックスはリーディングを強化する上での基礎となる部分です。フォニックスの知識があれば初めて出会う単語でも音読ができます。規則性があるので応用することができるため、なるべく初期の段階で覚えてしまうと英語学習の効率が上がります。
小学生が絵本を読めるようになるまでの段階は以下の通りです。
音と文字を一致させる段階
文字を認識する
音と文字を一致させる ←ここ
語句や表現の意味がわかる
ポスターやパンフレット、絵本を読む。
アメリカの小学校でもフォニックスを教えているから
フォニックスは外国語として英語を学ぶためにも重要ですが、英語を母語とする人でさえも音と文字を結びつけるにはフォニックスの知識が必要になります。その理由は英語は表音文字ではないため、アルファベットを知っているからといって本を読めるわけではないからです。
日本語と英語の違い
フォニックスを学習していく前に日本語と英語の違いを見てみましょう。
日本語 | 英語 |
あいうえおと文字と音声が一致している表記法 | アルファベットと音声がほとんど一致していない |
漢字を覚えなければ読書ができない カタカナ51文字、ひらがな51文字漢字1500字以上覚えないと新聞や大人向けの本は読めない。 | 単語さえ知っていれば、11歳くらいでも大人向けの本が読める。文字がたった26文字しかないので読み書きが簡単。 |
母音は5個 | 母音は15個 |
日本語に比べると読み書きは英語の方が簡単です。日本人にとって難しい点は発音や聞き取りです。日本人は5つの音しか普段認識することがありませんが、英語では15個の母音があります。日本人の脳内の音声として登録されていない15の音を登録し直す作業が英語学習と言えます。
例えば
aの発音は7通りあります。
Hat cake law orange about car care
英語の発音は読み方がある日本語の漢字に近いです。
小のじは4つの読み方があります。
小学生(しょうがくせい)小川(おがわ) 小人(こびと) 小さい(ちいさい)
フォニックスを学ぶメリット
フォニックスを勉強すると次のようなメリットがあります。
- 発音記号は使わないので楽
- 音読できれば暗記しなくてもスペルが書ける
- 英語のスペルの75%は規則的、覚えるのは25%だけだから規則を覚えると効率が良い。
- 単語を音節ごとに認識するので正しく読める、書ける、発音できる
- 発音が聞き取りやすく綺麗になる。
学習時間の目安
小学生がフォニックを身につけるための目安です。年齢が低いほどゆっくり勉強し、英語を十分身についてる高校生なら一ヶ月でもマスターが可能です。
低学年週1で2年
高学年週1で1年
中学生週3で3ヶ月
高校生週5で1ヶ月
フォニックスの規則性まとめ
子音マスター
子音は原則として文字と音が一対の対応をしているから簡単です。
子音 c、p、d、t、f、g、h、j、k、m、n 、q、s、v、w、x、z
日本語の子音は常に母音とセットになっているので、子音だけ切り離して言えるようになると英語らしく聞こえます。
スカート Sukato →skirt
ブラシ Burashi →bursh
ドラム Doramu →drum
子音 l、r
日本語の(らりるれろ)は下の位置から言うとlとrの中間になるlはもっと前に、
rは口をすぼめてwを言う態勢で舌先を丸める
2文字子音 ch sh wh th th ph ck ng
ch lunch, punch , chick
sh ship, fish, brush
wh whale,whisky, white
th thin, bath , math this these that those
ph photo, telephone, elephant
ck neck, thicket , rock
ng ring , sing ,king
最後にeのついた母音
最後のeが音なしのe、前方の母音がアルファベットの読みになるという信号の役割がある
Fatファット fateフェイト
Mat マットmateメイト
Pal パル paleペール
Winウィン wineワイン
Cutカット cuキュートte
a-e
gate, game ,cake
e-e
eve, Steve, Pete
i-e
bike, dive, wine
o-e
hole, rope, rose
u-e
cube, june ,cute
2文字母音 ai ay ee ea ey ie oe oa ow ui ue
ai ay ee ea ey ie oe oa ow ui ue
エイ
ai rail chain rain
ay May day way
イイ
ee sheep feet cheese
ea peach beach tea
ey key monkey money
アイ
ie pie tie die
オウ
oe toe hoe doe
oa goat cat soap
ow snow yellow bowl
ui juice suit fruit
ue glue tissue blue
子音にも母音にもなる特別な文字
yとwは単語の始めに使われる時は子音だけど母音としてよく出てきます。i=y, u=wと同じように読まれます。
黙字(音なし子音)
綴りはあるけれど読まれないスペル
kn / knee knife/ knit
wr / write / wrap / wrist /
mb/ lamb / climb /comb
dge / bridge / jugde / loge
tch / catch itch / kitchen
igh / high / night / light
bb dd ff / rabbit daddy / coffee
ll mm nn / bell / summer ./tennis
pp rr apple / supper / cherry / strawberry
ss tt / chess /dress /butter /tittle
話し言葉は常に変わっているのに、書物になると変わらずに残っていることが、読まないスペルが存在する理由と言われています。
その他規則性のあるスペルと音
ost / ghost / post / host
ld / old / child /cold
y cry dry dky
candy happy baby
ve live love curve
ou young couple tought
all ball fall small
e head bread heaby
ie chief/ field / piece
wa / water / wash / walk
規則性にはまらない単語
規則性にはまらない単語も存在しますが、それらの単語は個別で読みを覚えてしまいましょう。
規則にはまらない例外単語
bear four early heart here your door what where who whom whose could would should front son won woman women of oh do does to two move answer doubt often soldier get girl give weight enough rough the thought taught thought by busy beautiful been freak great idea lion quiet really wind friend father garage any many eye says said they put are
おうちでできるフォニックスの勉強法
年齢別フォニックスの勉強法
DVDを見て自然に覚える(幼児)
幼児期は自然に備わった言語習得の能力が高いため、日本語を介さないで規則性を学ぶのが効果的と言われています。ママにとっても一番楽なDVDを一緒にみるという勉強法が適しています。
フラッシュカードで覚える(幼児~中学生)
フラッシュカードで繰り返し学習するのも効果的です。
発音しながら書いてみる(小学校3、4年~)
学校で英語を習い始める年齢なら発音しながらアルファベットを書いてみると、書き方と音の両方を学ぶことができます。
日本語と比較しながら覚える(小学校高学年~中学生)
ある程度認知能力がついてくる、小学校高学年なら日本語と比較して学ぶ方法が効率が良くなります。
語彙を増やすためのフォニックス
日本語では漢字は書いて覚えますが、英語の場合はスペルは書いて覚える方法は効率が悪いです。音と文字の法則と語源を学ぶことで語彙数を増やしていく方法が効率出来です。実は「聞く・話す」ができてしまうと、たった26文字しかない英語の「読み・書き」は日本語の何倍も楽なのです。