投資信託の積み立てをしているけれど、個別株にも挑戦してみたい。「どんな株がいいのかな~」と迷った時は、中長期で保有できる割安感のあるバリュー株を探してみましょう。このページでは忙しいワーママでもできるバリュー株の探し方を解説します。


バリュー投資とは
バリュー投資とは、業績が良く将来的な成長にも期待できる会社でありながら株価が割安な株を狙う手法です。株の投資手法はたくさんありますが、有名投資家のウォーレン・バフェットもバリュー投資をしています。
割安株を見極める時の判断基準
こんな株が割安!
自己資本率70%以上
PBRが0.7倍以下
自己資本が高いということは負債が少ないということで健全ということになり、PERが0.7ということは会社の純資産から30%もディスカウントされていることなります。さらに、四季報をチェクしてコメント欄で新しい商品や技術が発表されていたら狙い目です。

バリュー株の探し方
バリュー株は割安の株を探して、数ヶ月~数年株価を伸びを待ちます。常に株価をチェックしなくてもいいので忙しいワーママ向けの手法と言えます。有望なバリュー株を探すためには選ぶ会社の財務内容を調べたり、事業に将来性があるかを見極める必要があるので、初めは探すのに時間をかけてゆっくり選びましょう。
会社の業務内容
会社の特性や何をやって稼いでるかが明確
業務内容が理解できるか
業務内容を一言で言えるか
会社の将来性
アニュアルレポート(年次報告書)の社長のメッセージから将来性を感じるか
世界でグローバルに展開しているか
少子化の日本だけでなく、世界に市場を持っている企業かどうか
他社に負けない特性があるか
競合他社に負けないサービス、特許やライセン、ブランド力があるか
会社の経営
EPSが伸びているか
EPSは一株あたりの純利益です。EPSの伸びが5~20%が中成長で、EPSの伸びが20%以上が高成長株です。

上手な経営ができているか
上手な経営とは投資家から集めたお金を効率的に使えているかという指標ROE 今期の利益/純利益で出します。その割合が15%を超えていることが目安になります。
株価が会社本来の価値よりも安い
株価が割安かどうかはPERやPBRが判断の参考になります。PER=株価/1株あたりの利益。何年で元が取れるかを見れる指標です。10倍なら10年、20倍なら20年。

財務諸表から優良株を探す方法
財務諸表は「貸借対照表」「損益計算書」「キャッシュフロー計算書」の3つからなります。財務諸表が苦手な人な人も心配はありません。見るところは決まっているので、それを拾うだけなので簡単です。基本的には会社のHPの投資家・株主コーナーにある決算情報・決算報告書でチェックしていきます。

- 単体ではなく連結決算を見ます。
- 四半期ではなく年次(通年)のみを見ます。
- 過去5年分見ればOK。
貸借対照表(バランスシート)
会社の資産と負債がわかります。

資本とは会社が持っている財産、もしくは株主から集めた資本などのことです。これに対し、資産は現金に変えられる財産全般を言います。重要なのは、資産には借金して手元にある資金=負債も含まれていることです。『資産=資本+負債』です。資本は純資本とも呼びます。
資本は会社の価値を表しています。
資本の種類
- 手元に置いてる現金
- 株主の出資したお金
会社の価値を測る時は資産ではなく資本で評価します。
流動資産・・・1年以内に現金化できるもの
固定資産・・・すぐには現金化できない土地や建物が固定資産になります。
損益計算書(P/L)
純利益は最終的な儲けです。赤字か黒字かを簡単に判断するにはまず純利益を見ます。純利益がマイナスなら利益が出ておらず、資本を食いつぶしたり負債が増えたりします。純利益が継続的に増えているかどうかも調べます。純利益の次にチェックするポイントは粗利益です。売上高ー売上原価=粗利益です。粗利益立が高ければ効率的に利益を出せている状態です。

キャッシュフロー計算表(C/S)
キャッシュフロー計算表ではお金の流れを見ることができます。営業CF,投資CF、財務CFがあります。 優良な会社は営業CFがずっと上向きになっています。だから見るポイントは営業CFです。
営業CF・・・本業の損益
投資CF・・・株などへの投資や設備投資の損益
財務CF・・・借金の状況(借りたら+、返したら-)

株価指標で優良株を探す方法
YAHOO!ファイナンスの企業情報をチェックすることができます。株式指標でチェックするポイントはEPS、ROE、ROA、PBRなどです。
EPS・・・一株あたりの純利益。5年間伸びているかがチェックポイントです。
ROE・・・株主資本比率。株主のお金を使ってその会社がどれだけ効率的に利益を出せているかを表します。ROEが5年にわたり15%以上がチェックポイントです。
ROE=当期純利益/自己資本(株主資本)
ROA・・・総資産利益率。資産全体からどれだけの利益を生み出しているかを表します。5年に渡り7%以上がチェックポイントです。「負債」も資産に含まれているのでROAがよくても実情は借金まみれということもあります。
ROA=当期純利益/総資産

PBR・・・株価純資産倍率。その会社の資本に対して株価がどの程度かを表します。1倍を越えれば割高、下回れば割安です。割安株を探すときに使われれます。会社の本来の価値よりも、株価が割安になっているかがわかります。
まとめ
優良株を探すためには、純利益が伸びているか、自己資本率70%以上、PBRが0.7倍以下、ROE15%以上などの指標からスクリーニングにかけて数社選び、あとは四季報などで業務内容をチェックしていくという方法が簡単です。「これは!」という株を見つけたいですね。